骨粗鬆症

骨粗鬆症とは

骨粗鬆症とは骨粗鬆症は、さまざまな原因により骨の量が減少し、脆く、骨折しやすくなった状態のことを指します。
骨折くらい、と甘く見てはいけません。特にご高齢の方は、骨折をきっかけに寝たきりになることもあります。寝たきりにならなくとも、骨折部位周辺の筋肉が衰えることで、歩行や立ち座りが困難になり、行動範囲が狭くなってしまうケースもあります。
八幡市松井山手の当クリニックでは、精度の高い骨密度検査「DEXA法」を採用し、患者様にいつでも骨密度を計測していただける環境を整えると共に、食事療法、運動療法、薬物療法を組み合わせた患者様ごとの適切な治療のご提案を行っております。
DEXA法は、服を着たまま横になって受けられる手軽なものです。検査時間は約5分です。お気軽にお問合せください。

骨粗鬆症の症状は?

骨粗鬆症の症状骨粗鬆症は、「silent disease」、つまり「静かな病気」とも呼ばれる、静かに、気づかないうちに進行していく病気です。
自覚症状が現れたときには、多くの場合、かなり進行しているとお考えください。

 中程度の骨粗鬆症
  • 床から立ちあがったときに、腰、背中に痛みがある
  • 重い物を持ちあげたときに、腰、背中に痛みがある
  • 腰、背中が曲がってくる
  • 身長が低くなる
 重度の骨粗鬆症
  • 腰、背中の痛みのために横になる、横になりたくなる
  • 転んだだけ、手をついただけ、咳をしただけで骨折が起こる
  • 腰、背中が大きく曲がる
  • 周囲から指摘されるほど明らかに身長が低くなる

骨粗鬆症の原因は?

骨粗鬆症の原因はさまざまです。中でも、加齢、閉経後のホルモン分泌量の低下は、代表的な原因と言えます。
男性は40歳頃から、女性は50歳頃から骨粗鬆症を発症される方がいらっしゃいますが、生活習慣も骨粗鬆症と密接な関係があるため、当然、それ以前から注意し、予防に努めることが重要です。

  • 加齢
  • 閉経後の女性ホルモンの分泌量の低下
  • 「食べない」ことに頼った過度のダイエット
  • 偏った食事
  • タバコ、アルコール
  • 運動不足
  • 糖尿病
  • 関節リウマチ
  • 慢性腎不全
  • ステロイドの長期服用
  • 肺気腫、心臓病、甲状腺機能亢進症

など

「いつのまにか骨折」

骨粗鬆症が進行すると、日常生活のちょっとした動作、ごくわずかな衝撃で骨折することがあります。転んだとき、よろけて手をついたとき、中には咳をしただけで骨折するケースも見られます。
さらに進行すると、何もしていないのに、「患者様ご自身の体重」によって背骨で骨折が起こることがあります。これが、「いつのまにか骨折」です。
背骨の一部が「いつのまにか骨折」を起こすと、それまでその部分が支えていた体重が、周囲の他の骨に「余計な負荷」としてかかります。こうなると、骨折の連鎖のリスクが高まり、実際に続けて骨折してしまうことがあります。
「まだ大丈夫」「自分は大丈夫」は禁物です。予防も治療も、早期に開始することで、骨折のリスクを下げることができます。
まずは一度、当クリニックにご相談ください。着衣のまま、横になって受けられる骨密度検査「DEXA法」にて正確に診断し、適切な予防・治療メニューをご提案します。

骨折すると、こんなリスクが!

骨折は、他の病気や怪我と比べて、「自分は大丈夫」と考えられがちです。
「骨折は若者がする怪我」というイメージが強いことも、多くの方にそう思われてしまう要因の1つと言えるでしょう。
しかし実際には年齢にかかわらず、日常生活の中でも骨折は起こります。
特に骨粗鬆症の方、骨粗鬆症の予備軍の方は、骨が少なく、脆くなっていることを自覚していただく必要があります。
骨折治療では、患部の安静が基本です。この安静期間が、実は大きな落とし穴でもあるのです。安静は骨折を早く治すために不可欠ですが、その間、使われない筋肉や骨は少しずつ衰えていきます。そのため、せっかく骨折が治ったのに、以前はできた動作ができない、あるいは困難になる、ということが珍しくありません。中でも脚部、足の骨折は、移動能力を大きく失わせるリスクを抱えるだけでなく、寝たきりのきっかけにもなりかねません。
そうなると、心身のストレスは非常に大きなものとなります。介護を含めたご家族の負担も増えます。
また、見落とされがちですが、骨粗鬆症によって曲がった背中、縮んだ身長など、容姿について悩まれる方も少なくありません。
骨粗鬆症、また骨粗鬆症による骨折は、心身に多大な影響を与えるリスクを抱えているのです。